綴る

久々の現場仕事

つい最近、理由があって制作現場で手を動かす仕事をしました。
アルバイト&入社して最初の頃は現場に入ってひたすら両面テープを貼る仕事や紙を貼り付ける作業などしていましたが、会社内部の改革をするようになってからは手を動かすことはあえてしない努力をしてきました。

ところが、ここ最近のスケジュールの混乱ときたらどうしたものでしょうか?
何か悪魔に取り憑かれたかのよう。
そんな中、篠原と私はデザイナーさんとの打ち合わせがあったのですが、そこでも篠原紙工に対する尊敬の念を語ってくださるデザイナーさんを前に感謝と自信をいただくと同時に、連日の社内のチグハグな状態が心に浮かびました。打ち合わせが終わり、その日はそのまま帰宅する予定だったのですが、
…虫の知らせか? 制作チームみんなの様子を見るために会社へ駆けつけました。

すると、てんやわんや。(笑)
これは何がここで起こっているかを把握するために私も手を動かした方がいいのでは?という考えがよぎり、現場を見渡すとシール貼りの仕事があるではありませんか!これなら制作場の仕事にブランクがある私にもできるはずと思い、仲間の制服を借りて参戦。

久々の現場、驚いたことに過去の私とは違って、「考えて」現場で動くということがすんなりと昔より腑に落ちて受け入れられるような気がしました。物の場所、自分の立ち位置、次の工程の人は何をするのか、どういう向きで組み立てた箱を渡せば次の人がやりやすいのか?その人にどうしたら楽に作業ができるかを直接聞くのもいいと思う。ものすごく小さなことなのですが、積み重なると効率に大きな差が出てきます。そして、少しでも不明点があらば誰かに聞く、途中途中で他の仲間に声かけして状況を確認する、etc…etc…

現場だから、現場じゃないから、経験あるなし、というより、結局はどう考えて、気を配慮しながら、仲間を巻き込んでいくか、ということが効率良い仕事をする大前提であるんじゃないかな?今の私にはやっぱりこの答えがしっくりきます。そこから作業のスピードはひたすら練習、習い、真似、学び、こなす…こなす…。

新体制チームになってからまだ日が浅く、てんやわんやになることは良しとしよう。だとしても、もう一度、現状を把握して、各個人が篠原紙工内でどこの立ち位置にいて、どう働けば会社で働くことを自分ごととして取り組めるかを謙虚に取り組む。謙虚さって、今ダメな自分を善悪でジャッジしないで、ただただ受け入れながら、静かに静かに日々精進していく気概を持つことじゃないだろうか?そこには会社や社会、環境のせいとか他者は全く関係なく。私は日々こんなことを考えているのだけど。伝わるかな?

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