綴る

2024年のアートブックフェアはトークで

今年の東京アートブックフェアにもボール紙見本帳で出ようと計画していたのですが、残念ながら選ばれず。でしたが、新島さんにトークのお誘いがあり出ることになりました。「フィジカルな本づくりの実践者たち」というタイトル。残念と思うのは早かったようで、篠原紙工としても嬉しいです。

日時は11月29日(金)16:15 – 17:15(受付開始時間 16:00)東京都現代美術館 ホワイエ(1F ミュージアムショップ横) 料金は無料で要当日有効のTABF入場券が必要です。

フィジカルな本。篠原紙工はまさに1枚の紙から断裁し、折って、貼って、etc…と実際の物を手で触りながら毎日スタッフがつくり続けています。本をつくることは想像以上に工程が多い、と感じたのが入社した時の私の意見。もっと前段階での編集のことも含めると完成するまでに携わっているの人の数もとても多い。完成形になる最後の工程である製本はそこに至るまでの全エネルギーを一気に受け止めるような感覚があるので、各工程でそれなりに気も神経も使います。でも完成の形になった時の喜びを一番に味わえるのも私たちの仕事のいいところかもしれません。

私たちが扱う本は街の本屋さんに並ぶ本ばかりではなく、限定販売や非売品、配布物であったり、用途や目的は様々で、だからこそいろんなことがチャレンジできた部分もあるかなと思います。これまで本当に色々な製本加工をやってきました。きっとこれからもそうなんだろうけど、4名が「フィジカルな本づくり」についてどんな視点を持っているのか、聞くのが楽しみです。

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