綴る

文筆家/Sakumag主宰 佐久間裕美子さん、フォトグラファー疋田千里さんとのトークイベントについて

突然ですが、ニューヨーク在住の文筆家、佐久間裕美子さんとフォトグラファーの疋田千里さん、この「綴る」を綴っている私の3人で4月1日(金) 19:00~21:00 に文喫でトークイベントをすることになりました。その出会いと経緯を少しだけここで。(*写真はSakumagのイベントで販売したメモ帳)

文喫で開催中の「篠原紙工のしごと」エントランス入ってすぐのメインスペースにも展示されているSakumag merchマーチ。文字が印刷された紙でも「メモ」とみなしたり、本の表紙に使われた厚紙を紙ファイルにしたり、明らかに何かの端材で作られたことが一目瞭然の商品たち。

これは佐久間さんが自身のメディアで発信する声に共感した読者の方々と共に、それぞれの立場や視点から小さなアクションを起こしていくSakumagというコレクティブ(=共同体) 活動の一環で「We Act!」というZINEを作った際に出た印刷物の余りや *ヤレ紙で商品を作るというプロジェクトでした。(*ヤレ紙=制作中に出る不良の物や紙)

「環境に配慮した商品を作りたい」とSakumagメンバーのひとり、写真家の疋田千里さんが篠原紙工に声をかけてくれたことが始まり。私は普段、クライアントの前に出ることはなく、裏方の裏の裏にいるくらいの立場なのですが、ある朝、社内のメンバーが「疋田さんからの相談で、環境に配慮した商品を考えているんだ。」という声を聞いた際に、なぜだか分からないのですが、「アイデア出しの時に、私も入ってもいいかな?」と積極的になったのを今でも鮮明に覚えています。

ジャーナリスト、ライターとしての佐久間裕美子さんの存在を知っていたというのもあったせいか、本当の意味での環境に配慮した物づくりについて話ができるのではないか、というワクワクが大きかったのです。大量生産の現場で私自身が感じる、少々複雑な思いを、誰かと共有したかったのかもしれません。今では篠原紙工の内部でも広い意味での「環境」や「無駄をなくす」というワードをテーマに小さいながらも話し合いが日常的にできるようになりましたが、今回はクライアントのワークスとしてなので、(何を…とは分からないのですが)具体的に、仕事面でもマインドの面でも…良い循環やきっかけが生まれる気がしたのです。

打ち合わせは、篠原紙工のメンバー数名とSakumagメンバーの方々、とても和やかでした。印刷製本業界の「ヤレ紙」という言葉を説明したり、決められた紙の大きさの中から、必要とする部材がどれだけ取れるかという「紙の取り都合」の話など、私たちは環境に配慮する、大きなことは言えないけれど、無駄をなくす物の作り方は常に心に留めています。疋田さんは篠原紙工のオフィス環境のことも興味を示してくださって、やはり、言及するポイントが私としては嬉しいことばかりでお話ができてよかったなぁ…としみじみ感じていました。

そんな私の様子を感じ取った篠原紙工のメンバーの1人が、展示期間中のトークイベントとして佐久間さん、疋田さんと、そしてトモコさんも出てみては?と声をかけてきたのです。初めは「私がなにを話せばいいのか…?」と、かなり頭を悩ませたのですが、「3人が話すのを普通に聞いてみたい。」という純粋に興味を持ってくれているであろう仲間の様子からチャレンジしてみることにしました。
制作裏話…というよりかは、ありふれた常識の中につい埋もれてしまいがちな私たちの意識にどうノックできるか…そんなお話ができるんじゃないかな?と思います。ここで書いても当日の3人の様子によって変わると思いますが!ご興味ある方はぜひ、申し込んでみてくださいね。
https://bunkitsu.jp/ (スクロールして「イベント」から詳細見れます)

◎ 佐久間さん主宰 Sakumag についてはこちら https://www.sakumag.com/

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