とりあえず、やりきる

篠原紙工で行われている英会話レッスンでのこと。
「Are you a completionist?」という質問がありました。直訳すると、「あなたは完璧主義?」という意味に近い解釈だと思っていたのですが、どうやらcompletionistとは日本語の完璧主義とはニュアンスが違うよう。成し遂げる主義、遂行主義、コンプリートですから、確かに完璧主義 (perfectionist) とは違いますね。「completionist 完全遂行主義」日本語にするとだいぶ立派な感じですね。「かなりの完璧主義」という方が伝わるかも。
英語の質問には続いて下記のような英文章がありました。
「90%の人は大きなプロジェクトを完成することはできない、例えば、何かをデザインする、量産をする。アイデアや想像力を使って何か面白いものを作る。」
「70%の人は小さなプロジェクトを完成させることはできない、例えばプラモデル、縫い物を仕上げる、など。」
「もしあなたが毎週プロジェクトを完成させているなら、あなたは特別だ。世界はあなたのおかげで物が手に入る。」
講師のクリスは「君たち(篠原紙工)はいつも大きなプロジェクト(仕事)を抱えていて、完成させている。君たちのおかげで私たちはユニークな本を手に取ることができている。」というようなことを話してくれました。私たちの仕事への労いの気持ちを込めてくれたのだと思います。そうですね。私たちの製本工場では、毎日機械を動かし、手も動かし、たくさんの本を作り、遂行しています。
例文の2番目、70%の人の部分は趣味など、やろうやろうと思いつつもずっと止まっている何かのことを言っています。例えば、編み物、アクセサリー作り、パッチワーク、本作りとかも入りますかね、どうでしょうか。
やろうと思ったまま放置のもの、ありますか?放置したものを見ると、なんとなくどんよりした気持ちになるのはなんなのでしょうね。私にとっては掃除や片付けなどもその中に入ります。そういうことは、あれこれ考えずとにかくさっさと「やる」しかないのですが。
あらためてこの質問を自分に問うと、私は完璧主義でもなく、完全遂行主義なんぞ、程遠いと思います。ただ、経験で一つ言えることは、完璧でなくても自分で約束したことを遂行すると、何かしら自分の内側へ力が働くと感じています。日常生活の雑務、家事、仕事なども、やると決めたことのハードルを下げ、どんな物事でもキリよくやり遂げた後のスッキリ感が積み重なると心を安定させてくれます。
英会話の内容で問いたかったことの的を得ているかはわかりませんが、「completionist」という言葉から考えたことを書きました。
最後に、私のやろうと思っているのに、やっていないこと。それは、割れてしまったマグカップの金継ぎの続きです。見様見真似の金継ぎですので、こちらもかなり完璧には程遠い。完璧主義よりも(小さい)達成主義です。さて、いつ続きをやろうか。
