綴る

手しごと

昨日は台風模様で大雨が降ったり止んだりでしたね。図書室も人っ子一人来ず静かでした。

この日は社員の発案で餃子をみんなで食べるという会を行いました。いいだしっぺ社員Kは料理好きで飲食業界の経験もありでチャキチャキ動きます。「餃子を食べながらみんなで楽しく」というのも目的でしたが、彼女のもう一つの大きな目的は餃子を包みながらお喋りをするのが楽しいからそれをやりたい、とのこと。

それを聞いて私の中で思い浮かんだ言葉は、ご近所の婦人会。昔のお母さんたち?女性たちは集会所などで集まって手を動かし何かをやっていたイメージがあります。世間ではこういうのも女子会というのでしょうか、いや、これは「婦人会」の方がしっくりきます。なんだかかおもしろそうじゃないか。三角巾とエプロンを用意して私ものっかり彼女と2人で餃子を包む作業を行いました。

篠原紙工の仕事でも「ひたすら〇〇の作業」はしょっちゅうありますが、餃子包みは仕事とは違うので効率やら1時間にいくつできるとか関係なく手を動かしながら作るのは楽しいです。手を動かしながらだと頭の中も柔らかくなる気がします。(くだらないことですが) 話題もポンポン出るし。この日は150個の餃子を作りました。途中で餃子の皮が足りなくなって買い足しに行くなどの時間も含め約3時間くらいでしょうか。具と皮もちょうど良く無くなってきれいに作り終えることができました。包みながら喋りながら、割とあっという間です。もういい、もう疲れた、となるまでやるには500-600個くらい?限界値を体験してみたいです。餃子を包み終えた頃には台風一過の夕日が美しく、他のメンバーも仕事を終えてキッチンに集まってきました。

昨日は何も考えずにバカ話をしながら手を動かしていたのですが、今日になって自分のスピードはどれくらいだったのだろう、1時間に何個作れるか、あーすれば効率よかったかも、など色々思うことが出てきます。しかも社員Kはさすが手つきも慣れており、餃子もふっくらしています。私のはというとやや痩せた餃子で形も均等でない。この楽しさを覚えたので家でも練習してみようと思った次第です。

帰りに「今度はみんなで作ろうね!」なんて言い合っていたけれど、篠原紙工のみんなでやったらお喋り楽しむどころか一瞬で終わってしまうのではないでしょうか。少なくとも手を動かす仕事をしている人たちですから、早いと思います。効率とか関係なく遊びで真剣に手仕事をするっていい交流になりますね。みなさんも会社で「餃子を包む会」一度はいかがでしょうか。
良い週末を。

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