法术

「かみのいち」感謝&これから

先日のフリーマーケット「かみのいち」小雨でしたが楽しく終えることができました。ご近所の方々、遠方からの方、みなさま来てくださって本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。篠原紙工の存在や新しくできた図書室のご紹介、大島5丁目周辺だけでも何か違う新しい風が通ったらいいな、という小さな希望、野望?の第一歩はおかげさまで達成できました。

フリマは日用品から工具、活字、全紙サイズの紙まで様々、日用品は思いのほか誰かの手に渡り、ありがたいです。中古だし100円ショップ以下じゃないか?と冷静に考えていたのですが、小銭に変化していました。これは誰かに楽しさを提供できていた証かなとも思います。全紙の紙も程よくはけて、真っさらな白紙の余り紙を古紙回収に回すのとはちょっと違う、心地よい楽しさがありました。断裁サービスも機械を見せるショータイムのようで、製本会社がどんな仕事をしているか、垣間見れたのではないでしょうか。

実は、始まる前はもしかして誰も来ないかも?と邪念がよぎる時もありました。ただでさえ忙しく土曜日に会社の全メンバーを巻き込んでるのに、どうしようかなぁ…と考えていたらメンバーのひとりが「もし誰も来なかったら〇〇案件の表紙貼り作業でもやりましょうかね!なかなか終わらないんで!」と笑いをつくってくれて、一気にシリアスモードから愉快に切り替わりました。どっちに気持ちを持っていくかって本当に大事ですね。そのおかげもあってか、小さなフリーマーケットは有意義な時間で大成功に終わりました。

終わってからなのでどうとでも言えるのですが、「今回のフリマ、こんな規模感でこんな風に終わると良いな」と想像していた通りに終えられました。来場の人数感や、終えた後の達成感など、こんな気持ちを感じられたら良いなと。社内メンバーも適度にそれぞれ自主的に動いて、と具体性も想像しながら。私はイベント企画などは大の不得意ですが、今回のように目的がはっきりとわかりやすいと物事はスムーズに動きやすいのかもしれません。自分の中で意図をはっきりさせ、周りの助けもあれば願望は叶うということでしょうか。もう感謝しかございません。

メンバーの何人かは、お客さんに「次はいつ開催ですか?」と聞かれたとか。私はそういう声とは出会わなかったのですが、そんな風に言ってくださるのは大変嬉しいです。また企画しようかな?なんて思ってしまいます。これまで地域のことはほとんど重視していなかったのですが、それは単に、会社の内部のことで精一杯だったから、かもしれません。でも今は篠原紙工図書室といういわば篠原紙工の顔のような場所を持っています。あの空間があることで、私たちがどんな会社であるか、どんな感性を持っているかを一番わかりやすくお見せできます。会社の顔を持てたからこそ、内部の仕事だけでなく、外へ知ってもらうという積極的意識も自然と芽生えたのだと思います。なので、まずは地道にご近所から、ということで。
「かみのいち」が終わって特に大きな変化はありませんが、巻いた種がいつどこで、芽生えるかは未知ですよね。また良い種を蒔くためにも感性を磨いて内側を充足で満たして日々を過ごそうと思います。

法术04