法术

タイトルをもらう

先週の日曜日は夏至、季節が変わる時はエネルギーの質も変わる時。
篠原紙工では昨日、会社内で話し合いが行われました。リモートワークを続けている社員にも出社してもらい、久々全員集合。ホームページも変わり、誰にでも開かれた下町の製本工場という雰囲気からデザイン性を押し出した感じの篠原紙工になりましたが、肝心な社内メンバー編成も整えることになりました。

工場には工場長という人がいるのが当たり前かもしれませんが、篠原紙工では、長年その役を担ってきたスタッフ本人の意志を尊重し、工場長の制度をやめることにしました。機械を操作するのは好き、大量に仕事を回すのも好き、でも現場としてのビジョンを掲げて皆を率いるタイプではない、そんなことを本人もずーっと口にしていたのをよく覚えています。それでも自分のできることを精一杯やってきてくれたのを私も見てきました。

そんな元工場長のこともあって、メンバーが、それぞれとその人らしく自分の得意な部分を発揮しながら働ける環境を整えることが私の中で一つの目標でした。ここにきて、ついにこの考えや行動が少しづつ社内にも響いてきているかな?と感じています。
そして昨日、工場長の代わりにいよいよ!30代の若いメンバーを中心に、制作チームリーダー、制作チームマネージャー、そして新たに販売推進マネージャー…と新たなタイトルを作り新体制でスタートを切りました。

役職を与えられることは、重みを感じるかもしれないけれど、本人にとっても会社にとっても他のメンバーにとってもけじめというか、やっぱり言葉にしてみんなの前で宣言をするって大事だなと思いました。(無意識のレベルだけど、でみんなの中の意識が変わる感じ?)
今まではなんとなく、この人がリーダっぽい、中心の人っぽい、など「〜ぽい、ぽい」だけで曖昧にきた篠原紙工です。笑 今回は正式発表と、少しだけ形式を大事にしてみました。もちろん、形だけでなくいいチームを持続させることが大切で、これから様々な人間模様、社会情勢、そして出会う人々とで会社の方向性も人も変わっていくことでしょう。

そして、これを書いているわたくしも社内、社外のコミュニケーションを統括するCCOというタイトルになりました。正しいCCOとはなんなのでしょう?他のメンバーの「らしくいる」ということを大切にしているのであれば、自分自身にも一言。「私が私を発揮する」

法术04