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特殊装丁本「卒業制作」

制作年:
2016
クライアント:
小野田 寛次郎
技術名:
手製本(特殊装丁本)

■プロジェクト概要
special_binding_book2.jpg東京造形大学4年生の小野田寛次郎様より、卒業制作作品の製本をご依頼いただきました。書籍の電子化がすすむ昨今。電子書籍は確かに便利で魅力的ですが、ディスプレイ上に表示されるのみで形を持ちません。「本とは本来、読み手の想像を刺激するもの。独創的な形を持たせることで、想像を掻き立てるような本を作りたい」という考えから、小野田さんは、形のみで楽しめるような実験的構造をもつ3種類の本を設計されました。製作にあたり「自分で製本をするよりも、本としてのクオリティを高めたい」ということで、製本を当社にご依頼いただきました。

■技術説明
転回本…上下にわかれた本文が180度回転することで、それぞれの位置が入れ替わる構造。構造上、表紙の貼り合わせ部分や折り目に隙間が出来ないようにする必要があったため、表紙はくるみ表紙ではなく、表紙用のクロスと厚紙を合紙してハーフカットを施しています。
special_binding_book3.jpg開花本…表紙を開くと、4つのブロックに分かれた本文が四方に展開する構造。表紙と本文が貼り合わさる部分に負荷がかかりやすいため、強度を担保するために「ユポ」という特殊紙を提案し、採用されました。
継橋本…5冊の上製本の表紙同士が継がれて連結しており、正しい順序で展開しないと本文を読むことができないような構造。5冊それぞれ、表紙には箔押しを施しました。

■その他
写真だとどれだけ特殊な構造なのか、伝わりづらいのが残念ですが、小野田さん製作の動画で詳しく紹介されておりますのでぜひご覧ください。「転回本」「開花本」「継橋本」の順に紹介されております。動画はこちらよりご覧になれます。
篠原紙工では、1点物の製本にも、ご予算に応じて対応致します。卒業制作や贈り物など、特別な想いを込めた本を作りたくなったとき。ぜひとも篠原紙工にご相談ください。

[仕様]
作成部数:3種各1部
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転回本
用紙表紙:ヌバテックス/PSTGパウダーホワイト
用紙
本文:メヌエット/ハイホワイト 四六68kg
用紙厚紙:スノーブル-FS L判616kg
製  本:手製本(特殊装丁本)
開花本
用紙表紙:ヌバテックス/PSTGパウダーホワイト
用紙
本文:メヌエット/ハイホワイト 四六68kg
用紙
厚紙:スノーブル-FS L判616kg
用紙
間紙:ニューユポ/FGS110
製  本:手製本(特殊装丁本)
継橋本
用紙表紙:ヌバテックス/PSTGパウダーホワイト
用紙
本文:メヌエット/ハイホワイト 四六68kg
用紙
厚紙:スノーブル-FS L判616kg
加  工:箔押し(ツヤ無し銀)
製  本:手製本(特殊装丁本)

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