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しかけ絵本「モーションシルエット」

制作年:
2016
クライアント:
株式会社グラフィック社
技術名:
合紙、抜き、レーザーカット、ドイツ装

プロジェクト概要
1冊ずつ手製本で製作していた個人出版のポップアップ絵本モーションシルエット かげからうまれる物語を、当社にて量産化できms_publish_031.jpgる仕様を考え提案しグラフィック社より出版に至りました。この絵本は当社の社員が学生時代より友人と2人で製作していた絵本で、飛び出すしかけ部分に光をあて、ページの上に落ちる影を動かして楽しむという絵本です。
原書のクオリティをなるべく維持したいとの希望から、大きく3つの条件を求められました。
・ポップアップが垂直に立ち、かつページ上の影やイラストに極力干渉しないこと
・開いたときにノドまで開き、手を離してもフラットな状態を保つこと
・細かい抜き加工のポップアップも可能な限り入れたい 
量産する上でポップアップがイラストや影の妨げにならないように貼り付け、更に垂直に立たせることが今回の加工の最大の難所でした。

技術説明
原書のように1つ1つ手作業でポップアップを作成していては量産することは難しいため、見開きごと分けたページの一部分だけを当社の合紙の技術を駆使して貼り合わせ、そこに抜き加工を施すことで垂直に自立するポップアップを実現。抜き加工後にまた1部ずつ手作業にてページ同士を貼り合わせ、背中にクロスを巻き、表紙貼り、断裁というどの工程においても高い精度と時間を要する作ms_publish_9 2.jpg業を経て完成に至りました。
本文同士を貼り合わせる絵本製本の手法と、表紙に板紙を貼り背中にはクロスを巻くだけのドイツ装の手法を合わせることで本の開きの良さを出しました。
トムソンでは実現できないような非常に細く繊細な抜き加工があったため、株式会社ロッカ様にご協力いただき、列車のページのみレーザー加工を施しています。 

その他
非常に難易度の高い加工が多い案件でしたが、求めらた条件に対して既成概念にとらわれず、 持っている技術を駆使し要望に応える!という篠原紙工の長所が色濃く出た製品となりました。
この絵本の原書は、いくつかの賞も受賞。
第48回造本装幀コンクールにて 読書推進運動協議会賞 を受賞。
2015年度 世界で最も美しい本コンクールにて 銅賞 を受賞。
■絵本作者の一人、当社職人の 新島龍彦氏 コメント 
今回自分は原作者の一人でありながら篠原紙工の社員でもあり、実際の量産に携わるという貴重な体験をさせていただきました。社内で行われる全ての加工に立ち会い、また実際に手を動かし、社内社外問わず本当に多くの方々の手を借りてこの本が作られた事ms_publish_61.jpgをこの身で感じることができました。ライトを使って現れる影の滑らかな動き、影が生みだす物語などを楽しみながら、この絵本はどうやって作られているのかと思い馳せていただければ幸いです。この篠原紙工という会社がなければこの絵本が量産される事はありえませんでした。原作者として深く感謝しています。

モーションシルエット、プロモーション 動画サイトは こちらから
全国書店および販売サイトにて販売中  販売サイトは こちらから

【仕様】
作成部数:5000部
ページ数:12ページ
見返・本文: b7 ナチュラル AT 63kg
表紙・帯: マットカラー HG 菊Y 62.5kg

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