_N9A6257.jpg

2017年年賀状

制作年:
2017
クライアント:
有限会社篠原紙工
技術名:
PUR無線綴じ、トリック綴じ

■プロジェクト概要
2017年の篠原紙工年賀状です。弊社では毎年自社の新しい技術を使って年賀状を作成しています。今年は新たに導入した_N9A6261.jpgPUR製本機での年賀状作成にチャレンジしました。社内にてアイデアを出し、トリック綴じという技術をつかったパラパラ漫画を作ることが決まりました。デザインは普段お世話になっているデザイナー守田篤史様に依頼。パラパラ漫画のイラストは守田篤史様から推薦して頂いたオザキエミ様に依頼しました。

■技術説明
トリック綴じとは、オモテ面(表1)から本文をめくったときとウラ面(表4)から本文をめくったときに異なる絵柄がみえるという仕掛けがある無線綴じです。今回はパラパラ漫画として使用しましたが、片面はカラー写真、もう片方はモノクロ写真という写真集や、片面はメンズカタログ、もう片方はレディスカタログ等の様々な使用方法があります。綴じは、無線綴じ製本の糊の部分にPUR系ホットメルト接着剤を使用するPUR製本を採用。PURは、ポリウレタンリアクティブ(Poly Urethane Reactive)の略。無線綴じに一般的に使用されるEVA系ホットメルト接着剤と比較すると完全に硬化するまで通常よりも時間がかかりますが、一度固まると非常に強度が高いため塗布量を少なくでき、開きをよくすることが可能です。年賀状は新しいことにチャレンジするコンセプトの元、仕様を決定する為、新たに導入したPUR製本機を使って製本しました。

■その他
今回の年賀状のコンセプトは「年頭のご挨拶としての年賀状としての役割を持ちつつ、プレゼントとしての本の役割も兼ねたもの」でした。デザインとイラストを依頼した際、必要最低限の制約として内容がネガティブにならない事、トリック綴じの製本技術の販促品としての役割は排除して欲しいという事のみを伝えて、その他は自由に楽しみながら作って欲しいとお願いしました。“篠原紙工ではときどき、休みの日なのに工場からにぎやかな音がする。誰に聞いてもわからない。でもそんな休日が明けた朝には必ず、小さな本がさりげなくならんでいる・・・”という一文から製本工場に住み着いた小さな住人の物語がはじまります。
■デザインを担当した守田篤史様からのコメント
今回の篠原紙工さんからのお題は「トリック綴じ」を使った素敵な年賀状といったシンプルなものでした。篠原社長と打ち合わせでパラパラ漫画で行こうと決めてからは、自由に楽しくデザインさせていただきました。工場に遊びに行った時のあのワクワクするような感覚をそのまま小人たちが表現してくれたような年賀状になったと思います。
■イラストを担当したオザキエミ様からのコメント
「トリック綴じ」という新しい製本方法の無限な可能性に頭を悩ませつつ、いただいた条件は念頭に入れつつ、好きなように非常に楽しく制作させていただきました。篠原さんの探究心と懐の深さに脱帽です。

【仕様】
用紙:b7ナチュラル AY 63kg
サイズ:短辺綴じ 105×148mm
製本:トリック綴じ 表紙+本文62P
数量:400部 

Back to TOP